パシフィッククロッシング2006について 演奏プログラム 演奏者のプロフィール チケット情報

 2004年、「パシフィック・クロッシング〜Pacific Crossings」の第一回目が東京で開催されました。この音楽祭は、日本とアメリカという二つの地域でリアルタイムに展開される音楽シーンを交じり合わせ、太平洋文化圏における音楽の行方やあらたな広がりを予見する場となることを目的としています。
 この音楽祭は、アメリカ大使館との共催により「パシフィック・クロッシング実行委員会」によって運営されていますが、その背景には、アメリカ大使館の多大の努力によって継続された「インターリンク」という音楽祭の存在があります。「インターリンク」は、1980年代から90年代にかけて13回にもわたって開催されました。そして、この音楽祭を通じて、クロノス・カルテットをはじめ、数々のヴィヴィットなアメリカの演奏家や音楽家たちが紹介され、日本の音楽シーンに大きな刺激を与えたのでした。
 このような「インターリンク」の方向性を引き受けながらも、21世紀というますます混迷を深める時代をむかえたなかで、「パシフィック・クロッシング」は多元的な考えや価値をもった音楽に接することによって、「今」という現実をダイレクトに経験する場を提供します。つまり、20世紀においる技術革新や人間拡張から解放され、「今」という時代の空気を吸い込んだ音楽に耳を傾けることによって、21世紀というリアルの世界と直面することになるのです。
 「パシフィック・クロッシング」の東京での公演は、およそ80年に建立されたフラク・ロイド・ライトの設計による自由学園・明日館で行われます。自然との有機的なつながりのなかに人間の住み処の価値をみいだしたライトの空間のなかで、太平洋を互いに臨む日本とアメリカの音楽が混じり合いながら多元的な「響き」が生みだされるでしょう。